★山行名 【北俣谷源流釣行】
★年月日 【2000年8月11日晩~16日朝】
★メンバー【鷲見(単独)】
毎週、毎週、アンナプルナの高所訓練の為に富士山でいやになっていたので、今週だけ、
わがままを言い、入れ食いであろう北俣谷に入る。真田さんが言うには、そんなところに
一人で行って、事故でもしたら、遠征の100万円パーよと言われたが、この程度で怪我
をするようなら、その程度の実力と、運だろうと思ってあきらめるだろう。
《8月11日》
小滝に車で行き、ヒスイ峡の奥まで入ろうと思ったら、途中落石の為通行止めでそこから
歩く。右に明星山が見えるが誰もとりついていない。寂しいものである。
フィッシュセンターがあり、一般の人が数人遊んでいる。別の道を通れば、奥まで車で入
れたようだ。すでに30分経過していて、また戻るのも面倒くさいのでそのまま歩く。発電
所手前のゲートを超えて林道歩きが続くが、アブがつぎつぎと襲ってくる。捕まえて、つぶ
しながら歩くが、タイツの上をかまれてたまらない。内心、帰ろかなあと思うが、50匹ぐ
らい去年の三面に比べると少ないので、2時間の林道歩きを我慢し、そして、登山道に取り
付く。
標高差1,100mぐらいなので、すぐに登れるのかと思いきや、妙に暑く、また、風が
吹かないので、ばてばて気味、4時間近くかかってしまった。また、マムシも多く、6匹も
遭遇してしまった。そして、ここから、黒岩谷へ、下降をする、適当に藪にはいり、枯れ沢
を、1時間ほど下ると、冷たい水のある沢へ、かなりのどが乾いていたので、1リッターを
がぶ飲みし、そうめんを作って食べ、小休止。
1、200mぐらいのところに好いポイントを発見したので、竿を振る。3回流したぐら
いで1匹上がるがかなりでかい。計ると、30センチあり、写真を撮ってからリリースする。
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30センチをゲット
しかし、この岩魚は、白い斑点の岩魚であり、ここのネイティブのではないようだ。 あと、ちょろちょろ小さいのが釣れたが、6匹止まりで、晩には、ラーメンとビール、酒 で終ってしまった。
《8月13日》
朝、北俣谷の本流に向かうが、本流には、単独の先客がいた。昨日、猿が滝を超え、宗右
衛門の滝まで釣りあがったとの事。最高33センチまでだったらしい。疲れたので今日はゆ
っくりするらしいが、横に、その33センチの岩魚がぶらさげて置いてあった。
そこから、猿が滝まで釣りあがって15匹ゲット。2匹をキープして、刺身にして食べる。
猿が滝を高巻きをして、宗右衛門までで、16匹程度を釣る。昨日釣られているので、せ
いぜい、28センチぐらいまでである。
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気持ちよさそーな、スノーブリッジ
宗右衛門から上は、スノーブリッジがあり、2つばかりくぐって4時前後になったので、 テントを張り、手ぶらで釣りあがるが、尺は2匹程で、夕方好いポイントから、32センチ があがったところで、引き返すが、宗右衛門より上では40匹あがり、今日は、71匹と良く釣 れた。2匹をから揚げにして、蓬莱泉を飲む。
《8月14日》
今日は、昨日行ったところより奥にはいろうと行くが、1時間程で、長い雪渓にはばまれ
断念、そのまま、釣り下がることにする。10匹ぐらいは釣れたが、警戒しているのか、そ
れほどはかからない。猿が滝から下は全くつれなくなってしまっていた。
《8月15日》
今日は帰るのみ。黒岩谷で竿を出していたら、一昨日の単独の人に会い、話しをするが、
北俣谷の下から、3人パーティーと単独の人が登ってきたらしいが、下の白金の滝で大爆釣
だったらしい。3人は黒岩谷をつめたようだが、単独の人は、猿が滝を越えて、左俣をつめ
たらしい。最後の雪渓の処理は如何したんだろう?とのことであった。
そのまま、黒岩谷を上に上に水量の多いほうにつめて、上の湿原に出、一気に下る。
アブの多い、林道は、カッパを着て歩いて事無きを得た。最後の通行どめのところに、大
きな石が5つぐらいころがっていたが、良く見ると、ヒスイの原石であった。どうも、明星
山の向かいの山はヒスイのかたまりのようである。欲しい人は、タガネとハンマーを忘れな
いように。
白馬で、塩の道温泉にはいり、豊川に帰ってきたが、もっと涼しい谷に滞在したかったの
が本音である。
次回はまた、北俣谷を下から遡行したいと思った。
―記・鷲見―