奥三の沢

山行名【奥三の沢】
メンバー【鷲見、石原(渓稜会)、鈴木(峠の仲間)】
日程【8月10日、11日】

渓稜会の石原君に久しぶりに電話を掛け、どこか適当な沢へ行こうと持ちかけると、『関東
周辺の沢』の中で唯一長谷川恒夫が執筆している沢と言うことで、峠の仲間の鈴木さんも
誘い、三人で出かけることにする。
8月10日
上松尾根の敬神の小屋前を通り過ぎ、滑川へ入り、2時間程行くと、右手に見上げるよう
な迫力ある滝がせまって見える。これが奥三の沢である。
高まきで行くのかと思いきや、石原君がリードして滝の真ん中を登り始める。私はヘルメ
ットを忘れたので脆い岩が落ちてきて頭に当たりそうになる。
セカンドで行くが、岩は脆く、おまけに逆層で、すぐに落石につながる。
これはたまらんと、F2からは高巻くが、F5が核心の登攀である。
石原リードで行くが、あぶみを使って突破。4ピッチ目でめどがつき、F5の上部へ着く。
おあつらえ向きの一枚岩のテント場があり焚き火のあともあり、みんなここでテントを張
っている模様。計画では今日中に三の沢岳の上部に登頂するはずだったが!
トン汁を作り、めいめいが1リッターずつビールを持っていて、あと日本酒で酒盛りとな
る。
8月11日
石原君が飲みすぎて調子が悪そう。
F6からは、私が左側より高まきを始めるが、いけどもいけども右側の滝はどれもてごわそ
う。石原君が登山体系のコピーを持っていて、F15まで一気に高巻くようになっている。
そしてF16はだらっと登り、F17はチムニー登り。ここの岩だけしっかりしていて安心し
て登れ、鈴木氏もこんな岩を登りたかったんだと言っていた。
そのまま上へつめ、三の沢岳の左側の登山道にたどりつく。頂上で一服しあとは長い上松
尾根を下るだけであるが、11時間行動となってしまった。
さすが、長谷川恒夫の4級は甘くない。

―記:鷲見―







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愛知県豊川市に拠点をおき、奥三河の山々をホームゲレンデに、四季のアルプスのピークハント、縦走、ロッククライミングから沢登りとオールラウンドな山登りをしています。
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