豊川山岳会

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中ノ岐川二岐沢(平ヶ岳登頂)

   

【中ノ岐川二岐沢(平ヶ岳)】18.8.10(白井良岳)
【2018年8月12日~14日】
【メンバー】L.白井、鷲見、中村(冴)
お盆の長期休暇を使って気軽に行けない会津方面の沢へ行ってきました。
愛知県の東三河から会津や越後方面の山は遠い。なので以前も谷川岳へクライミングに行った時と同じように、前日(11日)に瑞牆でクライミングを楽しみ、その日の晩に奥只見湖の方へ移動しました。
12日(日)7:00雨池橋—入渓遡行開始7:25—最後の廃道のコンク―トの橋の跡16:00
前の晩は奥只見湖沿いの道路脇にテントを張り泊まる。朝少し移動して林道のゲートがある雨池橋まで。20分ほど林道を歩いて二岐沢への出会いから入渓して二岐沢へ。
入渓地点はもの凄く大きくて広いナメ床で一見の価値があります。
沢の水は思ったほど冷たくなく、量も多くないと思われました。
すぐにナメ床は無くなり大滝があるので右岸より大きく巻きます。しょっぱなにいきなりめんどくさい滝です。
初めは二岐沢沿いにも廃道となった林道があるので、それを歩いていければ楽かと思いましたが、「草が生い茂って藪漕ぎとなるならそれも嫌だな」と思い、素直に沢を登ることにしました。この林道の橋が途中に何回かありましたがそれなりに奥まで続いていたみたいで当時なんの目的で作られたのか不思議です。
本日はジョウ沢の出会いまでの予定です。天気も良く陽が差すととても暑いです。沢登り冥利に尽きます。
林道ゲート前で
二岐沢に入ってすぐの大滑床。100mぐらい続きます。
滑が終わるとすぐにゴルジュ帯で泳ぐはめに

一つ目の橋の手前で我が会きって釣り師の鷲見さんが早速竿を出す。過去の記録を見るとよく釣れる時とあまり釣れない記録と両方ありました。なのであまり期待していなかったですがいきなりここで鷲見さんが尺イワナを吊り上げる。自分も初めてこんな大きなイワナを見ました。ちょうど30cm位、鷲見さんも尺イワナは数年ぶりに吊り上げたと言う事で上機嫌です。
まだ時間も早いことだしこれからまだ釣れるだろうと言う事でこのイワナはリリースしました。
鷲見さん曰くこのイワナは顎が細くしゃくれていて、奥只見湖から遡上してきたものではないかと推測してました。ちなみにオスだそうです。
しかし、その後は魚影は見るがぱったり釣れなく、それなりに釣り師などが入っているようです。
釣り上げたぞ~!
二岐沢沿いの林道の橋
下流域はこんな河原や小滝も多いです
ミニゴルジュもあります

沢は適度に滝が出てきたりして飽きませんが、沢何処の岩が河原のようでちょっと歩きにくい。3回ほど滝を巻いたりして最後の方は面倒くさくなって廃道の橋が架かっていたのでそれを登ると廃道沿いの踏み跡らしきものがあるのでそれを辿り小屋沢を過ぎまた沢へ戻るといいテント場があった。
焚火跡やご丁寧に薪が固めておいてあるではないですか。ジョウ沢より少し手前でしたが本日はここに幕営することにする。
時間的にも16時頃でちょうどいい時間でした。
焚火をして楽しい宴会をすごす。
焚火しながら日が暮れるまでの時間が最高にいいです。
コンクリ橋のうえで宴会

13日(月)最後の廃道のコンク―トの橋の跡6:10—14:00二股(1539m)
本日の予定はこの二岐沢を登り平ヶ岳へ登頂して、鷹ノ巣方面へ登山道を下り途中のオホコ沢より恋ノ岐川へ降り幕営する予定だ。
時間的に大変かと予想はしていたが、まったく無理でした。
滝を巻いたり登ったりの時間が意外とかかり思いどうりに進まず、14時ごろ1539mの二股に着く。どう見ても今日中に恋ノ岐まで下りるのは無理だと判断。明日は平ヶ岳に登り、中ノ岐川沿いの林道を下ることにする。
滝にかかるこの様な倒木が意外と活躍

いくつかある大滝のうちの一つ

股裂ける~

よって本日は少し早いがここに幕営することにした。記録によるとこれ以降はあまりいい幕営地がなさそうだとあり、実際翌日登ってみてもそうでした。
今日は朝から雨が降ったり止んだりで焚火が出来るか不安でしたが、すっかり焚火好きになった中村君が雨降る中、火を起してくれて楽しむ事が出来た。
自分と鷲見さんは半分諦め、そそくさとテントの中でお酒を飲んでました。中村君ありがとう!
18時以降は雨もやむ。気温は思ったほど寒くありませんでした。フリースを持ってきていましたが要りませんでした。
焚火が出来て嬉しそうな中村

14日(火)二股6:20—10:25姫ノ池10:50—平ヶ岳11:20—たまご石12:30—14:20平ヶ岳中ノ岐登山口14:50—林道ゲート前駐車場19:00
4時半頃起床する。とりあえず朝から雨じゃなくて安心する。雲はあるが何とか天気は持ちそうだ。携帯の電波は相変わらず入らない。
マルちゃんのそばを食べて出発。さすがに源頭近くなってきて大きな滝は少ないが、3~4mの滝の脇をフリーソロして行くわけなので気が抜けない。
最後の沢の突き上げをどっちにするか考えるが、なるべく藪漕ぎが少なくなる様に姫ノ池の近くに出たい。GPSの力を借りて読図しながら登って行く。
記録でも最後は藪漕ぎで大変そうだった。
概ね思っていた場所に沢を詰めて行けたが、やはり核心は藪漕ぎにあった。小尾根にでても登山道はなくひたすらシャクナゲと笹と低木林が混じった藪漕ぎを1時間弱はしたと思う。
鷲見さんもこんなひどい藪漕ぎは記憶にないと言うほど。冬山の胸まであるラッセルもいい加減うんざりするが、この藪漕ぎもまったくもっていただけない。しかしこれを抜けないと帰れないのでなるべく最短コースで姫ノ池に着けるように漕いでゆく。最後姫ノ池が見えて藪を抜けたときは、今までの辛さも相まって姫ノ池が天国に見えました。
しばらく木道の休憩所で放心というか昇天してました。そこは本当に美しく、平ヶ岳も望む事が出来て風も心地よい天国でした。
せっかくここまで来たので百名山のピークを踏みに出かける。この平ヶ岳は一般登山道から登っても日帰りは大変なコースなので登山者が少ない。そのぶん静かでよかったです。
源頭の詰め、この後尾根出て地獄の藪漕ぎが待っていた。
天国の姫ノ池。対岸に鷲見と中村がいる。
放心状態の白井と鷲見
平ヶ岳山頂で休憩
頂上はまったく展望がありません。百名山のくせに!
癒しの草原。気持ちよかった~
下山途中に見えた沢には雪渓がありました

山頂を踏み下山する。我々は中ノ岐川沿いの林道を下山するのでそちらへ下る。最後までこちらのコースは誰とも会いませんでした。コースタイムとうりに2時間ほどで平ヶ岳中ノ岐登山口の河原へ。
下るにつれ気温が高くなり林道前の中ノ岐川に着いたときは汗だくで、川へ飛び込みクールダウン。ここでもあまりの気持ちの良さに昇天しました。
さてここから地獄の林道歩き。記録では3時間ほどとあったが実際自分らは4時間ほどかかりました。
鷲見さんも買ったばかりの沢靴が合わなくて足が痛いのを押して歩き通してくれました。
この林道はアブが多く。ひどいときは30っ匹ほど引き連れて発狂しそうになります。刺されても自分はほとんど腫れませんが、刺されたときに痛いのと、少しかゆみも残るでなるべく刺されたくないのです。
つらい林道歩き。4時間
ヒキガエルを捕食中のアオダイショウ君。ちょっと飲み込めるのか?

ほぼ、暗くなるのと同時に車を停めてあった林道ゲートにたどり着く。
帰りはホテル湯本の温泉にはいる。ここは640円でタオルもくれるし温泉も大きくお勧めです。
途中涼しい場所で寝て帰ろうかと思っていましたが、あまりいいところが無かったのでそのまま新城まで帰りました。新城には朝の4時過ぎに着きました。

総評 結果は平ヶ岳も登れて目的の二岐沢も登れて満足です。ちょっと欲張って有名な恋ノ岐川も下ってやろうと思ってましたが。時間がだいぶ足りませんでした。
まだまだ自分の沢登りの経験の少なさからくる時間の読みの甘さだと思います。
また沢登りは水量やメンバーの力量によって遡行時間がだいぶ変わると思います。
今回の二岐沢は巻きもちょいちょいあり、飽きずに楽しめる沢だと思います。この時期、沢に雪渓はほとんど無かったですが水が少し黄色みがかっていました。
ロープは高巻に一度FIXしたのと、懸垂下降に2度ほど使いました。30mが1本で足ります。
昨年に続き沢で2泊する沢となりました。沢登りは岩登りと違ってあまり挑戦的な意識はないです、ただただ自然の中に仲間と溶け込んで楽しみたいと言う気持ちが大きいです。
今回では珍しく鷲見さんと同行となり楽しく賑やかな山行でした。
平ヶ岳ではアルプスとは違った雄大な眺め、池塘など美しい風景も見れて感動しました。
また二日目の晩の中村君の焚火魂には頭が下がりました。最後まで誰も大きな怪我することなく楽しく山行を無事終えれて良かったです。

感想:鷲見
前、銀山平周辺の沢へ行ってみたいと思っていて、行けなかった所へのお誘い。面白く遡行できました、 魚は1匹だけでしたが日光イワナ(白い斑点のイワナで、あめますの陸封型)の尺クラスが下流部で釣れてしまいました。 帰ってから以前遡行した人の記録を見ると、上流では大和イワナが釣れているようで、放流ものが、奥只見湖から登ってきたようですね。 上流部のイワナは毛ばりに全く無反応で、釣り荒らされていました。 うぶなイワナが釣れるところはないものですかね?

感想:中村
無事に平ヶ岳の山頂に立つことができ大満足の山行でした。
詰めの無限に続くのではと思わせる藪漕ぎ、最後の地獄の林道歩きは強烈でした。
初めてご一緒した鷲見さんの登攀を拝見し、後ろや横の壁、手足だけでなく全身を使う登り方をされていて、こういう登り方もあるんだと勉強になりました。
登るためには使えるものは何でも使う、総合力と発想が私には足りないと痛感しました。

最後まで元気な2人に引っ張られ、今回の山行を終えることができました。3日間ありがとうございました。
18年もののウイスキーうまかっ たなぁ。

この記事を書いた人

白井
白井
クライミング全般大好きです。
仲間と楽しいクライミングを重ねて行きたいです。
一応現在チーフリーダーをやらせてもらっています。
愛犬、愛妻、愛娘と新城市で暮らしてますが、私が愛されているかは、解りません...

 - 沢登

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