豊川山岳会

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愛知県新城市 宇連山「下石の滝」登攀

   

【下石の滝】22.5.14(山形)
【2022年5月14日】
【メンバー】山形、鈴木(豊橋山岳会)

※過去の記録をご存知の方がもしいらっしゃいましたらお知らせ頂けますと幸いです。

沢のシーズンインと同時に下石の滝を計3ピッチで登りました。情報収集の結果、恐らく初登ではないかと推察していますが誤りあればご指摘お願いします。

下石の滝は東三河の山屋にとっては地元の滝と言って良いだろう。落差は86mの段瀑だ。

下石の滝 遠景

私は近年、沢屋の交流会に参加させてもらい数々の素晴らしい記録を見聞きしていました。
周囲にチャレンジングなことをしている身近な知り合いが増えたこともあり自分も何か名のある滝を初登出来たらなぁと漠然と考えていた。

下石の滝は昨年の夏に当時2歳半頃の息子を連れて偵察に行った。息子の歩きでも家から十分日帰り圏内である。さすがに取り付きまで自力歩行は無理なので抱っこして歩いたのを覚えている。散歩という名の偵察である。休日に息子の面倒を見る当番になった日でさえ何とかして次の熱いクライミングのチャンスを窺っている。ダメな父親だが息子も楽しんでいたのでよしとしよう。

下石の滝は平水時には水量が少なく正直迫力に欠ける。当時、取り付きから見上げた印象は1段目は右岸から「登れそう」だ。2段目以降は屈曲しておりラインが取り付きからは見えなかったので「登ってみないと分からない」という印象であった。より強い沢屋なら登攀対象にしなかったのかもしれない。

1年たってようやく試登する機会がきた。昨年は沢シーズン後半にパートナーが怪我したこともあってチャンスを逃した。「山は逃げない」とは確かにその通りなのだが「チャンスは逃げる」と思って山をやっています。パートナーの都合しかり、天候しかり、自分だっていつまた転勤するかも分からない。せっかくのチャンス、掴みたい!

5/14は雨後であったこともあり取り付きから見上げると平水時の倍は水量があるように見られた。

なんと今日は撮影者が同行してくれた。大変ありがたい。改めて見上げると「登れないかも」と弱気になる。この緊張感が嫌いではない。ダメなら降りれば良いやと思い山形リードで1ピッチ目スタート。

取り付きで黙々と準備

いきなり取り付きから水をビシャビシャに浴びるが幸いなことに水温は低くなく寒さをあまり感じなかった。記録のない登攀であるため自分でラインを引くしかない。

1ピッチ目 取り付きから

予定通り右岸沿いに登る。というかここしかラインが見出せない。やはり登られていないのか岩がとても脆い。慎重に時間をかけて脆い岩を落として行く。足場も崩れかねないので体重をゆっくりかけながら慎重に登る。カムを決めるものの岩が脆弱なので強度は不明だ。落ちられない。

岩を落としながら登る

灌木でようやく強固なプロテクションが取れて一安心する。技術的な核心は越えた。後はヌメリをタワシで落としながら水線沿にロープを伸ばすことが出来た。

核心を越えて一安心

無事に1段目をリードしてパートナーに向けてガッツポーズ!パートナーを引き上げる。

1段目を突破し大満足の山形

パートナーを引き上げる

初めて2段目をお目にかかれた。幅が広くめちゃくちゃ美しい。この光景は沢屋しか見れない。失敗したことにカメラを撮影者に全て渡したので取り付きから見上げた写真を撮ることは出来なかった…。2ピッチ目はツルベでパートナーが登る。コケを落としながら慎重にロープを伸ばしていく。出だしのリスでハーケンを打ったが効いているようには見えず精神安定剤の役割でしかない。

2ピッチ目を登るパートナー

途中、猛烈なランナウトとなるがうまいことラインが繋がっている。同様に立木では強固なプロテクションが取れた。今回、2ピッチ目は左岸沿いに登ったがもう少し色々なラインが引けそうだ。

撮影者が回り込んで上部より2ピッチ目を撮影

最後の3ピッチ目もロープの都合でパートナーが登る。このピッチは左岸沿いに登るがもう少し水線を攻めても良かったかもしれない。再訪のチャンスがあれば違うライン取りで登ってみたい。やはり岩は脆いため基本的には落ちることが許されない。無事に抜けてくれた。登山道が走っているため下山は楽チンだ。無事に抜けてお互い笑顔でロープを束ねた。

総評としてはそれなりの経験者であれば十分登ることが可能であり、初登だとすれば完全にラッキーだと思う。我々にとっては痺れる楽しい登攀であったことには間違いないが…。最近はフリークライミングばかりで挑戦的なことが出来ていなかったが、やっぱりこういうクライミングが自分は一番好きなんだなぁと再認識出来ました。沢もシーズンインです。今年も息子を連れて散歩という名の偵察に出かけようと思います笑

この記事を書いた人

yamagata
こいつノリで生きてるだろと思われがちな関西人ですが山に対しては真剣です。厳しいルートを登った後に絶景を見ながらテント泊にて赤ワインを嗜む、そんな登山が大好きです。

 - 沢登

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